あなたは普段、移動手段に何を使っていますか? できるだけ手軽に、できるだけ早く、できるだけコストを抑えて、移動したいと考えるのは当然のこと。様々な移動手段が存在する中、最近「シェアサイクル」が新しい移動手段として注目されています。
熊本市では、2022(令和4)年4月からシェアサイクルサービス「Charichari(チャリチャリ)」がスタートしました。チャリチャリで利用できる自転車は「ベーシック」と「電動アシスト」の2種類あり、ベーシックは1分7円、電動アシストは1分17円で利用できます。
そんなシェアサイクル初体験の著者が、チャリチャリを使って熊本の街なかを移動してみました。「ベーシック編」と「電動アシスト編」の2回にわたってお届けします。今回は「電動アシスト編」です。前回の「ベーシック編」と合わせて楽しんでください。
ベーシックと電動アシストの違い
前編で紹介したチャリチャリの「ベーシック」はその名の通り基本的な、必要最小限の乗る能力を持った自転車でした。普通に乗る分にはこちらで十分、問題ないですよね。
続いて紹介する「電動アシスト」は(こちらもその名の通りですが)、電動アシスト自転車です。ペダルを踏む際に、電動モーターが補助してくれます。そのため、より軽い力である程度安定するスピードまで加速してくれます。坂道や、長い距離を走るときには、さらにその実力を発揮します。
それでは、前編同様に乗ってみましょう。
まずはアプリを開いてチャリチャリの自転車が停めてあるポートを探します。今回乗る「電動アシスト」は「電気(雷?)のマーク」がついてある場所に停まっています。
手前にあるのが「電動アシスト」の自転車です。(※撮影のために駐輪スペースから出しています)
「電動アシスト」の自転車はフレームの形状が「ベーシック」と違います。さらにフレームに書いてある「Chari」の文字の下に白いラインが引いてあるのも特徴です。
そしてもうひとつ、わかりやすい違いがあります。
①が「ベーシック」、②が「電動アシスト」です。どう違うのかわかりますか?
正解は「ハンドルバーの色」です!
シルバーがベーシックで、ブラックが電動アシスト。こういった工夫がされているので、ポートにたくさんある自転車のなかから、お目当ての車体を見つけやすいですよね。
ベーシック同様、乗る前には自転車の点検も忘れずに。タイヤの空気圧や、故障などのチェックの他に、電動アシストはバッテリーなどのチェックも行う必要があります。
画像のように、アシスト機能を操作する電動パネルがハンドルあたりについているので、乗る前に操作してバッテリー残量などをチェックしておきましょう。ちなみにこのパネルの場合は「ON/OFF」と書いてあるボタンを長押しすると電源が入り、バッテリー残量が表示されます。
電動アシスト自転車のパワー恐るべし!!
問題なければ、いざ、ライド!
アプリでQRコードを読み取り解錠。2回目のライドなので、著者も慣れてきました。今回は、せっかくの電動アシストなので、そのパワーを実感するべく、前回の「市民会館シアーズホーム夢ホール」から「熊本城二の丸広場駐車場」まで行ってみます。途中、高低差20メートルほどの坂があるので、アシストがないとちょっときついです。
実は著者、シェアサイクルも初めてなんですが、電動アシスト自転車も初めてだったので、電動アシストに乗るのを楽しみにしていました。
まず驚いたのは、アシストのパワー! そもそも電動アシストは登り坂だけ機能するものだと思っていたので、発進時や平坦な道でもアシストしてくれるのは意外でした。通常の自転車のようにこぎ始めに力をいれる必要もなく、平坦な道でもより軽い力で走行できます。これは楽!!
そして、お待ちかね(?)の登り坂です!
目的地である「熊本城二の丸駐車場」に行くためにはこんな感じの坂を登らなければいけません。通常ならけっこう大変な登り坂ですが、電動アシスト自転車なら……。
すいすい登れます。平坦な道でも驚きましたが、坂を登るのであれば電動アシストはマストだと思います。
熊本城などを散策する際に、この電動アシストを使うと楽しみ方が大きく変わりそう。
ルールやマナーを守って楽しいライドシェアを!
というわけで今回もあっという間に目的地に到着。広い二の丸広場は心がすーっとして気持ち良いです。
熊本城二の丸広場駐車場のポートは出入り口の裏側にあります。
前回同様、利用が終わったら、空いているポートへ返却します。ポートが空いてない場合は駐輪できないので、目的地に空きがあるか必ずアプリで確認しておきましょう。駐輪禁止区域への駐輪は禁止行為です。
ポートに停めたら必ず鍵をかけます。これで、ライド終了です。
電動アシスト、想像以上に便利な体験でした。あまりにも快適すぎて電動アシストがポートにあればこちらばかり選択してしまいそう。
ただ「ベーシック」は1分6円、「電動アシスト」は1分15円と、利用料金に差があるので、用途に応じた使い分けが大切ですね。普段はベーシックを使って、ちょっとロングライドするときなどに電動アシストを使うといいかもしれません。自転車で散策すると、いつも通る場所も普段とは違う見え方をするのでおすすめです。もちろん散策だけでなく、日常の買い物や、ちょっとそこまでのお出かけ、通勤通学などでも、シェアサイクルを使えばより便利に移動することができますよ。
ぜひ、あなたもチャリチャリ使ってみてください!
最後に、自転車は道路交通法上「車両」と位置づけられています。通行するのは車道が原則で、左側通行、歩道は例外、歩行者を優先です。また、全ての自転車利用者はヘルメット着用が努力義務となっています。大切な命を守るため、ヘルメットを着用しましょう。みんなが安全で快適に移動できるように、チャリチャリのルール、そして、自転車のルールやマナーを守って、シェアサイクルを楽しんで下さいね!
■チャリチャリ
同じテーマの記事
-
熊本の夏の風物詩「火の国まつり」 待ち遠しい“おてもやん”フィーバー!!
2022.07.25
-
「なんか、すごい!」で楽しめる。STREET ART-PLEX KUMAMOTO EXTRAVAGANZA 2019
2019.10.16
-
熊本旅の夜をもっと彩り豊かにする、食事の後に行きたいバー
2024.06.20