あなたは普段、移動手段に何を使っていますか? できるだけ手軽に、できるだけ早く、できるだけコストを抑えて、移動したいと考えるのは当然のこと。様々な移動手段が存在する中、最近「シェアサイクル」が新しい移動手段として注目されています。
熊本市では、2022(令和4)年4月からシェアサイクルサービス「Charichari(チャリチャリ)」がスタートしました。チャリチャリで利用できる自転車は「ベーシック」と「電動アシスト」の2種類あり、ベーシックは1分7円、電動アシストは1分17円で利用できます。
今回は、シェアサイクル初体験の著者が、チャリチャリを使って熊本の街なかを移動してみました。ベーシック編と電動アシスト編の2回にわたってお届けします。まずは、ベーシック編です。
街なかの赤い自転車「チャリチャリ」
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まずは簡単に「チャリチャリ」について紹介します。チャリチャリは、スマートフォンアプリを使い専用の赤い自転車の鍵を開けることで、簡単に利用することができるシェアサイクルサービスです。
福岡で2018(平成30)年2月にサービスを開始し、2020(令和2)年からは名古屋市・東京エリアでのサービス展開を開始しています。熊本でも多く利用されており、2023(令和5)年10月から、さらに展開エリアが拡大されました。
利用にはアプリのダウンロード、そしてクレジットカードなどの情報登録が必要なので、事前に行っておくとスムーズに乗ることができますよ。
アプリのダウンロードはこちら↓
チャリチャリに乗ってみよう!
さあ、実際に乗ってみます。今回は、「上通周辺」から「市民会館シアーズホーム夢ホール」への移動という「チョイ乗り」を想定して乗ってみます。例えば「車で来たけどホールからちょっと離れた場所に駐車した」、「イベント前に街なかを散策して少しホールから離れた場所にいる」など実際にありそうな状況ですよね。
歩くと少し遠いけど、公共交通機関を使って移動するか悩ましい。そんなときに、チャリチャリは大活躍します!
では、アプリを開いて、どこにチャリチャリの自転車があるのか探しましょう。
アプリを開くとマップが表示されます。マップには数字が書かれた丸い吹き出しがいくつか表示されていて、この吹き出しの場所が自転車のあるポート(駐輪場)です。数字はその場所で利用できる自転車の台数を表しています。
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マップで見つけたポートに行くと、自転車が停めてありました。早速アプリを使って鍵を開けて……といきたいところですが、乗る前に自転車を点検しておきましょう。タイヤの空気は大丈夫か、故障はしていないかなど。他に、サドルの高さなども調整しておくと乗るときにスムーズです。
確認ができたら、鍵を開けます!
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鍵はサドルの下、後輪部分に取り付けてあります。この鍵についているQRコードをアプリで読み取ると、自動で「カシャ」と解錠されすぐに乗ることができます。簡単!
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解錠後にアプリを見てみると、ライド時間が表示されています。いまどのくらいの時間使っているのかわかるので便利です。
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ベーシックはチョイ乗りに最適
それではしゅっぱーつ。
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三段変速なので、自分のこぐペースに合わせて変えることができます。
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途中、路面電車と石垣のコラボレーションに偶然遭遇! 自転車を一度安全なところに停めてパシャリ。こういったことができるのも、自転車ならではですよね。
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そしてあっという間に、目的地に到着! 徒歩だと10〜15分ほどかかる距離でしたが、自転車だと5分ほどで到着しました。ベーシックの利用料金は1分6円なので……30円!? 安い!!
これなら、近隣の駐車場が満車で少し離れた駐車場に停めることになっても、移動することへの抵抗が随分と軽くなりそう。駅やバス停などから目的地への移動などにも便利そうですね。
ルールやマナーを守って楽しいシェアサイクルを!
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利用が終わったら、空いているポートへ返却します。ポートが空いてない場合は駐輪できないので、目的地に空きがあるか必ずアプリで確認しておきましょう。駐輪禁止区域への駐輪は禁止行為です。
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ポートに停めたら必ず鍵をかけます。開ける時はスマホを使いますが、閉める時は手動です。つまみを手で動かします。これで、ライド終了です。ちゃんと終了しているかアプリでも確認しましょう。
「手軽」で「早く」そして「コストも抑えられる」。実際に使ってみて、シェアサイクルの便利さがよくわかりました。そして初めて使う私を横目に、普段から使っていらっしゃるであろう方々が次々とチャリチャリに乗っていかれたのも印象的でした。すでに多くの方に利用されているようです。まずは、ちょっとそこまでの移動に、あなたも使ってみませんか?
最後に、自転車は道路交通法上「車両」と位置づけられています。通行するのは車道が原則で、左側通行、歩道は例外、歩行者を優先です。また、全ての自転車利用者はヘルメット着用が努力義務となっています。大切な命を守るため、ヘルメットを着用しましょう。みんなが安全で快適に移動できるように、チャリチャリのルール、そして、自転車のルールやマナーを守って、シェアサイクルを楽しんで下さい!
それでは次回、後編、電動アシスト編でお会いしましょう。
■チャリチャリ
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