「台湾料理=台湾ラーメン」と思っている人が多いけれど、実は、台湾には存在しない日本生まれのメニューって知っていましたか? リサーチ中に、この事実に気づいて焦りました。危ない、危ない…。
ということで! 大学時代に1度だけ台湾を訪れたことのある筆者が、当時に想いを馳せながら、取材してきました!
今回は、熊本で台湾気分を味わえるお店の中でも、台湾出身の方々も「おいしい!」と絶賛する「THEソウルフード“豆花”&“牛肉麺”」が楽しめる2軒と、気分が上がる台湾雑貨を扱うショップをご紹介します。
熊本で見つけた「台湾」へ路上小心(ルーサンシャオシン:いってらっしゃい)!
台湾で出会った人々の優しさに 完全ノックアウト! 台湾愛が強すぎてオープンした豆花&中華粥の専門店
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上乃裏通りにひっそりと佇む、10席ほどの小さなお店。ここは、台湾を愛しすぎたオーナーが、台湾スイーツ“豆花(トウファ)”と“中華粥”の美味しさを多くの人に届けたい!とオープンした、台湾愛が詰まった一軒です。
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
オーナーに台湾の魅力を尋ねると「日本の昭和の雰囲気を感じる街並みと、『みんな家族』という考えが残る温かい人が多いところ」ということ。実際に台湾で友人が助けてもらった経験もあり、忘れられないエピソードだと言います。
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「このお店では、その台湾の温かさと、私自身が好きすぎて再現したいと思った豆花・中華粥を提供しています。舌で覚えた味を日本でも親しまれるように研究しました」。手作りの豆花はなめらかで優しい味わい。「本場ではズラッと並んだトッピングを自分でカスタマイズするんですが、まだ慣れていない方が多いと思って、おすすめの組み合わせを用意しています」。煮ピーナッツ、緑豆、台湾芋圓(ユーユェン)、黒タピオカ…、想像のつかない食材たち。しかも、温・冷も選べるということで、自分で組み合わせたら事故が起きそうな予感。お店のおすすめメニューが用意されているのは、本当にありがたいです。
しかも、月替りのメニューも登場するそうで、毎月、必ず注文するお客さんもいるほど。「本場の味をそのまま再現しているわけではありませんが、台湾の人や台湾好きの人たちが食べて『おいしい』と言ってもらっています」。台湾ツウも、これから台湾を体験したいという人も、どちらにも喜ばれる味わいになっているということです。

看板メニューのもう一つ“中華粥”は、おすすめ8種類と月替りの全9種類。煮卵や干しエビ、ピータンなど、バラエティー豊かです。どちらも楽しめるランチセットは、好きな豆花と中華粥、日替わりの小鉢、プーアル茶がセットになっています。


「食事にも、小腹を満たすおやつにも、気軽に楽しんでください」。アイドルタイムがないのは、いつでも気軽に訪れて欲しいというオーナーの思いの表れということです。

■ SOYS&DAYS(ソイズアンドデイズ)
住所:熊本市中央区草葉町3-5白川センタービル1F
問合せ先:096-324-1313
営業時間:11:00〜18:00/金曜は11:00〜21:00・土曜は9:00〜21:00・日曜は9:00〜18:00
休み:火曜
Instagram https://www.instagram.com/soysanddays/
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台湾から移住して34年 ふるさとの味を 南阿蘇で伝え続けるご夫婦
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俵山トンネルを抜けて左手。この看板を見て、「なんで南阿蘇に台湾料理屋さんが?」と思った人も多いハズ。私もその中の一人。こちらは、熊本市内の中華料理店のオーナーと同郷だったことから声をかけられ、34年前に熊本に移住した勝呂さんご夫婦が営む台湾料理店。最初の15年は熊本市内で腕を磨き、19年前にこの地で独立。「田舎で暮らしたくて南阿蘇に決めました。山があって、人が温かくて、今ではみんなお友達です」とご主人の勝呂有人さん。保健所に申請に行った際、「阿蘇地域で第一号の中華店ですよ」と言われたくらい、当時は珍しいことだったと言います。

お店を訪れると、流暢な日本語で出迎えてくれますが、ご夫婦の会話は台湾語。まるで、台湾のお店を訪れているような気分になれます。


「台湾のソウルフードは“牛肉麺”。熊本でいうラーメンのように、さまざまな種類があって、お店によって味わいはそれぞれ。うちでは、台湾の料理法で作りつつ、辛さや漢方スパイスのバランスを調整。油っこさも控えめな“みんなに優しい味わい”に気をつけて料理を提供しています」。その理由は、食文化にありました。中国料理をはじめ台湾料理も取り分けスタイルが定番。だからこそ、老若男女、食卓を囲む人みんなにおいしいと思ってもらえる料理を作ることが信条ということ。
「辛いのが好きな人には、もちろん調整します。気軽におっしゃってください」。家族愛の強い台湾の地域性が、こちらの料理にも映し出されているのです。




■ 台湾料理 龍駿園
住所:阿蘇郡南阿蘇村河陰3588-7
問合せ先:0967-67-4060
営業時間:11:00〜14:00/16:30〜20:00(土・日曜・祝日は11:00〜20:00)
休み:月曜(祝日の場合は火曜休み)※臨時休業もあるため、来店前に電話するのが確実
持っているだけで 気分が上がる、台湾デザイン!
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健軍に昨年6月にオープンした雑貨屋。「アジア雑貨が好きで、雑貨屋をオープンしました」とオーナーの山下さん。「つい、あれもこれも欲しくなって仕入れちゃうんです」と微笑みます。その言葉通り、6畳にも満たない小さなログハウスに、台湾をはじめとしたアジア雑貨が所狭しと並び、まるで宝探しのようです。

現地の友人に頼んで仕入れを行うので、「わざわざ足を運んでもらうんですから、うちでしか買えないような珍しい雑貨を扱うようにしています」とオーナーの山下さん。マスキングテープやタイル、ミニポーチなど、台湾独特のデザインの雑貨だけでなく、種類豊富なガーゼハンカチやハンドメードアクセサリー、出産祝いのギフトにピッタリなアイテムなど、訪れるたびに新しい発見があるとか。
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台湾雑貨はマスキングテープやポーチなどが揃っています 。

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■ 雑貨屋 HANAKIRIN
住所:熊本市東区健軍3-49-9
問合せ先: 070-2392-9419
営業時間:12:00〜18:00
休み:火曜・不定
Instagram https://www.instagram.com/hanakirin2020.06/
(構成・取材・文・撮影/今村ゆきこ)
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