◆「肥後グリーン」は熊本のメロンの品種です
熊本で生産されているメロンの品種は多種多様で、今回ご紹介する「肥後グリーン」は果肉が濃い緑色で糖度が高く、甘~いのが特徴。ほかにも網目模様が美しい「アールスメロン」、小ぶりで果肉が締まっている「アンデスメロン」などがあります。
JA熊本市によりますと、今年(2020年)に出荷されるメロンは、曇天が続いたものの、平均気温が高かったので糖度が高く食味良好な仕上がりになっているとのこと。
農業のプロから「今年産のメロンが甘くて、おいしいですよ!」と太鼓判を押されたわけです。これは見逃せません!!
◆「肥後グリーン」生産者を訪ねました!
生産者の清田忠幸さんにお話しを伺うと、「甘く、美味しく、見た目も美しいメロンを作るコツは、温度・湿度・水分管理です。空気が乾燥していて、昼夜の寒暖差が大きい梅雨前のこの時期は、糖度が高いメロンが育つんです。きれいな網目模様にするためには徹底した水分調整が大事なんですよ」と話されます。
◆糖度の高い「肥後グリーン」その美味しい食べ方は?
取材した日に試食でいただいた肥後グリーンの糖度を計ってみると・・・なんと17.7度!
通常のメロンの糖度は14度ほどなので、とても甘いメロンだったことがわかります。シャキシャキと歯ごたえがありジューシー。甘いだけでなく後味はさっぱりしているのが特徴です。
一度食べたら味の虜になってしまう!全国にリピーターが増えている、というお話にも納得がいきます!
メロンは収穫してしばらく置いて追熟させますが、今回ご紹介した「肥後グリーン」は収穫して、すぐにでも美味しくいただけます。収穫直後は少し果肉が固めですが、常温で4、5日置いて追熟させると皮目までやわらかくなり、さらに甘さも増します。追熟の目安は、メロンの頭の上にある「ツル」とよばれるものが枯れた頃だということ。オススメの食べ方は、1時間ほど冷蔵庫で冷やして!ひんやりとした口当たりが、さらに美味しさを増すのだそうです。
「子どもの果物離れが進んでいると聞きます。なので、もっと子どもや若い人たちにもメロンを食べてほしいですね」と話される清田さん。高級な果物というイメージから、家庭に身近にある果物を目指して、日々メロンづくりに向き合っているそうです。
甘~いメロン「肥後グリーン」。一度ご賞味あれ!
「え?どこにメロンが??」というくらいビニールハウスの中は大きな葉でぎっしり。
今回は、熊本市北区で30年近く「肥後グリーン」を生産している清田農園を訪ねました。
ビニールハウスで3,000株近くを育てていらっしゃいます。
スイカの名産地として生産量が日本一を誇る熊本ですが、実は全国有数のメロンの産地でもあります。
熊本県の菊池市七城町がメロンの産地として知られていますが、熊本市内でも北部の植木、東部、南部の富合、城南地域などを中心に広く生産されています。
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