新型コロナ感染症の影響はまだまだ続き、海外旅行を我慢している人も多いはず。海を渡ればすぐにたどり着けるお隣・韓国だって、今は遠〜〜い存在に(悲しいぞ〜〜!)。
でも、ご安心ください!「多分、前世は韓国人」となぜか断言する韓国料理好きの母に教育され、近所の韓国焼肉店に通い、幼い頃から「クッパ」や「チゲ」などの韓国料理を食べてきたライター今村が、韓国気分が味わえるお店を見つけてきました。
今回は、韓国人ママが営むお店と、現地に近い価格で購入できる韓国コスメのセレクトショップを紹介。
熊本で見つけた「韓国」へ 다녀오세요(タニョオセヨ:いってらっしゃい)!
「ご飯食べた?」があいさつ。 韓国人ママが迎える家庭料理の店
熊本市中央区八王子にある「よんよん家族」は、熊本に来て33年になるチョンさんが営む人気韓国料理店です。韓国気分を味わうなら、やっぱり本場の方が作った韓国料理を食べたい!ということで、早速お店へ行ってみると…。
店中が、韓流アイドルのポスターまみれ!
お客さんが持ってきたポスターを貼っていたらこんなことになったそう。以前は主にヨン様たちが占めていましたが、今ではたくさんのイケメンたちでいっぱいに! 時代の流れを感じます(笑)。
店主のチョンさんに迎えられ席に座ると、「ご飯食べてきた?」「何作ろうか?」と言ってそそくさと厨房へ。
チョンさんの左のチゲ鍋用コンロは韓国から取り寄せたそう! 同時にいくつも調理できる優れものです。
「はい、出来たよ〜」
運ばれてきた料理は、湯気がもこもこ。あっつあつのうちにいただきます。
豚肉と野菜を甘辛く炒めたチェユクポックム。甘辛いタレが絡んだ野菜たっぷりの炒め物で、ご飯が進む、進む! 「韓国料理は、ご飯に合うものが多いの。おかわりいる?」とチョンさん。
続いて、スンドゥブチゲ(豆腐チゲ)をいただきます。豚肉とアサリ、豆腐、野菜と、こちらも具沢山。辛いだけじゃなくうま味が深く、最後の一滴までいただきたくなる味わいです。
「豚肉がいい隠し味になっていて、この料理には欠かせないのよ」。食事をしながら、ちょいちょい料理のコツを教えてくれるチョンさん。企業秘密じゃないの?と思いますが、「なんでも教えちゃうよ」と出し惜しみしないタイプということ。街なかでオープンし、この場所に移って16年。お客さんは常連さんが多く、みんなに「ママ」と呼ばれ愛されているチョンさん。コロナ禍で外出できないお年寄りのお客さんには、「店に来ちゃダメだけど、持ち帰り用を作るから裏口に来て」と言っては、あれやこれやと料理を持たせるそう。
「韓国では、家にお客さんが来たら、『ご飯食べた?』って聞くの。日本の『こんにちは』のようなもの。食べてなかったら作ってあげるのよ」。訪れるお客さんについついサービスしてしまうのは、そんな韓国の風習から。
「これまで、いろんなお客さんに支えられて、今、お店を営業できているの。街なかから移転するときには、物件を探してくれて、改装も手伝ってくれた。子どもの授業参観に行ってくれるお客さんもいたのよ。熊本はいい人が多いね」と、熊本での時間を振り返るチョンさん。
味わいだけでなく、温かいおもてなしにもふれられ、お客さんも優しい人ばかり。
そんな、あったかい空気に満ちた韓国人ママのお店です。
九州イチの品揃えを目指す! 韓国コスメのセレクトショップ
韓国旅行の目的の一つはショッピング。その中でも、韓国コスメを目指して出掛ける人は多いですよね。パッケージの可愛さ、質が良いのに価格がお手頃な韓国コスメ。そのセレクトショップが、7月末に並木坂通りにオープンしました!
「熊本に来る他県からのお客さんを呼びたい。それが地域活性につながるから」と話すのはオーナーの権さん。同じ並木坂で韓国料理店「セマウル食堂」も手掛けていることから、地域を元気にするためには、わざわざ足を運びたい吸引力のある店を出すことが大事!と考え、今回のオープンに至ったそうです。
九州イチの品揃えを目指す「Woosung Style(ウソンスタイル)」。店内には、25ブランド・480種類の韓国コスメが並び、圧巻です。しかも、「韓国免税店から仕入れているから、もちろん並ぶのはオリジナル商品だけ。信用性も高く、低価格で販売することができるのも当店ならでは」と権さん。
店内にいるだけで、肌が潤うような気がするのは私だけでしょうか? 選べる楽しさが熊本で味わえるなんて! ここまで揃っていたら、もう韓国に行かなくても満足ですね。
Woosung Style
住所:熊本市中央区上通町11-1TMGビル1F
問合せ先:080-9190-0730
営業時間:11:00〜20:30
休み:なし
https://www.instagram.com/woosungstyle/
(構成・取材・文・撮影/今村ゆきこ)
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