阿蘇くまもと空港から熊本市中心部まで、車でおよそ30分。
熊本市の観光には、レンタカーを利用される方も多いのではないでしょうか。
豊かな自然を感じながら、市内・県内を巡るドライブ。
熊本の魅力に出会っていただく方法としても、オススメです。
そこで、今回は「阿蘇くまもと空港」付近のドライブスポットをご紹介!
空港から、すべて10分以内で行くことができます。
熊本の地に降り立って最初に寄るのもよし、
レンタカー返却までの時間を有意義に過ごすのもよし、
最後に思う存分ショッピングを楽しむのもよし。
テイクアウトしたり、食事を楽しんだり、ゆっくり休憩したり……楽しみ方もいろいろ!
空港付近で時間が空いたら、お気軽に立ち寄ってみてください。
1_益城ファーマーズビレッジ ファム
オープンしたのは、熊本地震発生から1年経った2017年4月。きっかけは、この辺りにたくさん建設された仮設住宅に住む人々からの「近くにお店がない」という声でした。益城に本社を置く株式会社丸菱が、地域への恩返しで立ち上げた当施設。近くの農家さんが朝から届けてくれるという新鮮な野菜をはじめ、県内の上質な食材が一堂に会します。
■こだわりの食料品が並ぶましきマーケット
ここでは、地域の農家さんが育てた季節の野菜を購入できます。『中島さんちのさといも』は、現在の人気商品。夏には、トマトやきゅうり、ピーマンなどにラインアップを変えます。
益城産の新米の販売もはじまりました。豊かな水と緑に囲まれた熊本の地で採れるお米。刈ったものから随時入荷しているため、少ししか店頭に並ばない貴重な商品です。
「益城ファーマーズビレッジ ファムに隣接するのは、FARM Qの工場。こだわり抜いた九州産の素材でつくる食肉加工品・乳製品は、県外からも人気を博しています。
「Japan Cheese Award(ジャパンチーズアワード)」で最優秀金賞を受賞した『フロマージュ・フレ』は、チーズとヨーグルトの中間のようななめらかさ。そのまま味わうことも、製菓材料として使うこともできます。
『ジャンボン・ブラン』も、また大人気の逸品。2017年11月25日付の日本経済新聞「なんでもランキング」にて第1位になったことを機に、全国から問い合わせが殺到。生産が追いつかず、隣の工場から入荷された瞬間に売り切れる状態が続いたといいます。保冷剤があれば4時間の持ち歩きも可能で、実際に関東圏に買って帰られる方もいらっしゃるそう。発送もできるので、お土産に最適です。
益城町で生産されたさつまいもを、県内の和菓子屋が丁寧に焼き上げた焼き芋。土器で保温されているため、温かい状態で食べられます。とろーっと、とけるような甘さが特徴です。
ジェラート『マシキント』は、益城産の材料を使用したジェラート。震災復興のため、地元女子高生とパティシェがコラボして開発しました。インターネット販売を行なっていないので、食べられるのはここだけ!
■県産食材を使用した料理が楽しめる益城食堂
平日は、近くの役場や会社から多くの人が集まる「食堂」。県産の食材を使った料理が気軽に食べられます。益城で採れたお米や隣の工場でカットされた安全な野菜を使用。しょうが焼きやカレーといった定番メニューで、熊本の食材を楽しめます。
一番人気は、お肉を堪能できる『おとな様ランチ』。あか牛のステーキ、阿蘇自然豚のヒレカツ、隣の工場でつくられたハンバーグなどが溢れんばかりに盛られている贅沢な一皿です。
■「思い出づくりに立ち寄ってほしい」
「地域のみなさまに日常のランチでご利用いただくことはもちろん、県外のお客様が空港に戻る前に立ち寄って思い出をつくれる場所になれたらと思います。県産食材やそれを使った料理をご用意していますので、ぜひ熊本を味わいにお越しください」
店長 向井翼さん
【益城ファーマーズビレッジ ファム】
熊本県上益城郡益城町大字宮園804-1
空港からの車での所要時間/約10分 駐車場台数/約20台
目的/買い物・ランチ・テイクアウト
開店時間/
ましきマーケット 10:00~18:00
益城食堂 11:00~15:00(LO 14:30)
定休日/火曜日
2_俵山交流館 萌の里
今から20年前、西原村の交流人口を増やすことを目的に建設されました。おいしい野菜や食材を求めて、県内外からたくさんの人が訪れる萌の里。9月中旬から10月末にかけて咲く、約100万本のコスモス畑も有名です。火気を使用しない、後片付けを行うといったルールを守れば、丘で自由に遊ぶこともできます。道具を使った遊びや草スキーも可能。
物産館で販売されているお弁当を、おいしい空気の中食べるというピクニックも。週末は家族連れで、大いに賑わいます。
■西原村を中心に県内各地から集まる新鮮な食材
毎朝、新鮮な野菜が農家さんから届けられます。そこに貼られるのは、生産者を近くに感じられる生産者の名前入りラベル。地元で採れた旬の食材が、ところ狭しと並ぶ空間は迫力満点です。
甘みとなめらかな舌触りが特徴で、全国的にも人気がある『シルクスイート』。西原村産のそれは、萌の里のお土産人気ナンバーワンを誇ります。贅沢にもこれを箱買いできるのは、西原村ならでは。発送も可能です。
熊本といえばさつまいもとあんこを皮で包んで蒸した「いきなり団子」が有名ですが、さつまいもを使ったお菓子はそれだけではありません。俵山にちなんだ『俵揚げ』は、潰して俵状に成形したさつまいもを衣で揚げたもの。さつまいもの本来の甘さを楽しめる素朴な味わいです。
萌の里オリジナルの芋焼酎『萌の里』。西原村特産のかんしょ、阿蘇の伏流水を使用しており、甘口で品のある香りが特徴です。ラベルの文字は、熊本県出身の武田双雲氏が書き下ろしています。
西原村で採れた珍しいものも、お土産にオススメとのこと。原木しいたけは、一般的な菌床で育てられるシイタケとは異なる自然栽培。西原村の自然の恵みを感じられる、風味豊かなシイタケです。
西原村の特産品・生落花生も大人気。生の落花生は、収穫時期も限定されなかなか流通しないため、
珍しいものが手に入ると好評なんだそう。茹で落花生にしたり、ピーナッツバターをつくったりと、調理の幅も広がります。
■郷土料理も味わえる「野菜料理バイキング」
レストランは、バイキング形式。制限時間60分で、新鮮な野菜をたくさん使った手づくりの料理を堪能できます。メニューは、旬の野菜に合わせて季節ごとに変わります。特に人気なのは、だご汁や太平燕といった熊本の郷土料理。野菜を中心とした料理が並んでいるため、おなかいっぱい食べてもヘルシーです。
■小腹を満たす山のおやつ
テイクアウトコーナーでは、ソフトクリームとコロッケの販売も。『萌の里ソフト』は、阿蘇生乳ミルクソフト、肥後さつき茶ソフト、萌の里和栗ソフトの3種類。2種類を混ぜたミックスも含め、和栗ミックスが一番人気とのこと。地元俵山で採れた和栗の芳醇な香りと、阿蘇生乳の軽やかな甘みが一度に楽しめます。
あたたかいしょっぱいものが欲しくなったら、『馬肉コロッケ』もご一緒に。なめらかなジャガイモと、馬肉の旨みは相性抜群。
■「大切畑大橋が開通しました」
「地震によって長い間通行止めになっていた大切畑大橋の復旧工事が終わり、今年9月から、再び通れるようになりました。まだご存知ない方も多いと思うので、橋が開通したことを知っていただき、萌の里にも遊びに来ていただきたいです」
館長 寺本篤史さん
【俵山交流館 萌の里】
熊本県阿蘇郡西原村小森 2115-3
空港からの車での所要時間/約10分 駐車場台数/約200台
目的/買い物・ランチ・テイクアウト
開店時間/9:30~17:30
定休日/不定休
3_Greentea.Lab
「お茶の富澤。」は、創業90年。地元に愛されるお茶屋産として益城町の惣領地域に店舗を構えていましたが、熊本地震で被災。店舗をリニューアルしてから1ヶ月後のことでした。倒壊してしまった店舗の再建にあたり、工場があった小谷(おやつ)地域に移転することに。震災から2年経った2018年7月、復興の狼煙を上げる想いで、Greentea.Lab をオープンしました。
◾️甘くて丸いお茶づくり
Greentea.Labのお茶は、「玉緑茶」。煎茶に比べ、勾玉のようなくるっとした形が印象的です。Greentea.Labでは、自社で茶畑を持ち製造から販売までを行なっているため、「まるくて甘い」というお茶の特長を一貫して意識しているといいます。
そうしてていねいに育てられたお茶を一覧できるチャート。煎りの深さや、甘み・渋みを、好みで選ぶことができます。お茶の個性が引き立つように、それぞれ煎れ方が異なるそう。お気に入りの茶を見つけたら、特長やおいしい煎れ方について尋ねてみましょう。
◾️おむすび食堂『おやつ結び』
地元の無農薬米「下陣米」のお結びを毎日個数限定で提供しています。収穫できる量が限られており、毎年かき集めて確保しているという貴重なお米です。希少でたくさん結べないため、13:00 頃には売り切れてしまうそう。お結びは、テイクアウトもできます。
お茶と一緒に楽しめるお食事として、『茶だご汁御膳』も人気です。本日のお茶に茶だご汁、季節のお結び 2 個、小鉢などがついた充実した内容。お茶が練り込んであるモチモチとしただごは絶品です
■お茶を楽しむカフェメニューも充実
お茶と一緒にいただくスイーツメニューも充実。訪れた人が高い確率で注文するという『焼き芋ブリュレと日本茶。』。益城の農家さんがつくる「園山さんちのさつまいも(紅はるか)」をブリュレに仕立てた一皿です。焼いたあと一度冷凍すると甘みが増すという焼き芋に施すのは、カラメル加工のみ。さつまいものそのままの甘さを楽しめると好評です。
スイーツにつくお茶は、もちろんそれにペアリングされたもの。焼き芋ブリュレには、『露地 薮北』という渋みのあるお茶を。濃厚なさつまいもの甘さと絶妙なバランスを醸し出します。
■時間がないときは、テイクアウト&お土産を
Greentea.Lab では、お茶をテイクアウトすることもできます。店内でゆっくり過ごす時間がないときも、気軽に立ち寄れます。買い物だけでももちろん OK。お土産としてよく出るのは、香り高いお茶をセレクトしたフレーバーセット、1 日のシーンを想定した ONE DAY セット、お茶の味をしっかり楽しむシングルオリジンセット。どれも 4 種のお茶が各 10g 入っていて、飲み比べができます。
店内では、地元でつくられているハンドメイド雑貨も販売されています。これはすべて、ママさん作家によるもの。ママさん作家を応援したいという店長の想いで、コーナを設けているそう。商品は季節ごとに新しくなっていくので、のぞいてみるといいお土産が見つかるかもしれません。
■「益城の風景を見ながら、お越しください」
「ここは益城の最終地点に位置するので、復興の町並みを見ながら来ていただけたらと思います。空港からこちらに向かう途中には、うちの茶畑もあるんです。ここで採れたお茶なんだと思ってもらえたら嬉しいです」店長 富澤知春さん(写真・右)
【Greentea.Lab】
熊本県上益城郡益城町小谷 47
空港からの車での所要時間/約 5 分 駐車場台数/約 15 台
目的/買い物・ランチ・カフェ・テイクアウト
開店時間/
Greentea.Lab 10:00~17:00
おやつ結び 11:00〜なくなり次第終了
定休日/火曜日・第 3 日曜日
4_walet
walet は、益城町にあるアクセサリーパーツと雑貨を販売するカフェ。いつも予約がいっぱいの人気店は、ジャムと雑貨を販売するお店からはじまりました。オーナーの加藤さんご夫妻が「自分たちの好きなもの」にこだわる当店。奥様は小さい頃から雑貨が大好きで、いつか自分のお店を持ちたいと思っていたそう。料理人であるご主人と結婚し、ご主人の好きなパスタ・ピザも提供するようになりました。
walet は、現在 15 年目。今年の春に、アクセサリーパーツのコーナーと待合室を増設し、また一層魅力的なお店になりました。
■熊本県産のお肉、野菜を使った料理
ほとんどの食材は、県産のもの。お肉は国産にこだわり、県産ブランドの「大地の恵みポーク」や「味彩牛」を使ったメニューも豊富です。定番メニューとして人気なのは、『和牛スネ肉のソテー 色々きのこのクリームソース』。そのときに一番良い九州産の和牛を仕入れ、ていねいに煮込んだスネ肉。きのこたっぷりのクリームソースに絡めて味わいます。
新たに登場したのは、『じっくり煮込んだオリジナルカレー with レモンとターメリックのピラフ』。たくさんのメニューの中でも、一番手間がかかっているという力作です。和牛の骨からダシをとり、そこにスジ肉やアキレス肉、煮溶かした野菜などを入れて煮込みます。ルーを使用していないため、3 日ほどかけて完成するカレーは見た目よりもあっさり。味彩牛のローストビーフと温泉卵トッピングをすると断然おいしくなるそう。
■フルーツの味を活かした手づくりスイーツ
お店の原点でもあるジャムを使用した『フルーツジャムのヨーグルトパフェ』。フルーツジャムは季節によって種類が異なります。写真のパフェは、熊本県山鹿市で採れたブルーベリーを使用。ヨーグルトの酸味とマッチするさっぱりとした甘さが特徴です。
人気のドリンクは、フルーツシロップソーダ。この時期は、りんごとキウイから選べます。ホットティーとしても楽しめますが、より風味を感じられるのはソーダとのこと。お好みで、チョイスしてみては。
つい先日仲間入りしたばかりの『林檎のチーズケーキ』。やさしいりんごの甘さとチーズのまろやかな酸味が、絶妙。季節を感じられる一品です。ジャムと一緒に味わいたいスコーンは、テイクアウトも可能。購入から4日後まで日持ちがするので、お土産にも最適です。直前にオーブントースターで温めると、よりおいしく召し上がれます。
■旅の思い出に、オリジナルのアクセサリーを
ヨーロッパまで買い付けに行って仕入れるというアクセサリーパーツ。見ているだけで心が踊るような、圧巻の品揃えです。好きなパーツを選び、ピアス・イヤリング、ヘアアクセサリー、ネックレスなどいろんなアクセサリーをつくることができます。当日持って帰れるものがほとんどですが、接着に時間を要するものは、配送も可能です。
walet が特に力を入れているのは、チェコのガラスボタン。それぞれ表情が異なるのは、工房でひとつひとつ手作業でつくられているから。実際に手にとって、じっくりと選んでみてください。
完成しているアクセサリーや、便箋・封筒などの紙ものも充実。カフェで注文した商品を待っている間に、雑貨を見て回る方も多いそう。パーツの組み合わせや雑貨の使い方など、気軽に相談できます。心を掴まれるお気に入りのものと出会う。そんな、旅の思い出の1ページをつくってくれそうな素敵な空間です。
■「私たちが本当に好きなものを集めたお店です」
「妻と 2 人ではじめたので人気店をつくるという意識はなく、私たちの本当に好きなものを扱うということを大切にしています。お店を増設したのも、たくさんのお客様に来ていただくようになり、長い間お待たせしてしまうことが申し訳ないと思ったから。当店の予約席は半分のみで、半分は当日席です。そのため、予約がいっぱいでも当日すぐにお座りいただけることもあります。状況をお伝えできるので、ランチ利用の場合は一度お電話をいただくといいかもしれません。比較的ゆっくりご利用いただけるカフェタイムも、お待ちしています」オーナー 加藤裕久さん(写真・右上)
晴れた日は、鮮やかな夕焼けが見られることも少なくないといいます。
【walet】
熊本県上益城郡益城町大字杉堂901−58
空港からの車での所要時間/約 5 分 駐車場台数/約 30 台
目的/買い物・ランチ・カフェ・テイクアウト
開店時間/11:00〜18:00
定休日/月曜日・火曜日
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