野出峠の茶屋公園
西区
夏目漱石ゆかり
風景・夜景
野出峠の茶屋公園
野出峠の茶屋公園
野出峠の茶屋公園
野出峠の茶屋公園
熊本市島崎(しまさき)から金峰山(きんぽうざん)を越え、玉名郡天水町小天(たまなぐんてんすいまちおあま)へ続く道は、古くから熊本と玉名を結ぶ幹線道路として人々に利用されていました。その道の途中にあるのがこの野出峠(のいでとうげ)と鳥越峠(とりごえとうげ)で、夏目漱石(なつめそうせき)が友人の山川信次郎(やまかわしんじろう)と共に天水町へ旅をしたときにも通りました。漱石の代表作の一つ「草枕(くさまくら)」の一節「おい、と声をかけたが返事がない」の舞台となった茶屋は、これらの2つの峠にあった茶屋がモデルといわれています。野出峠に現在茶屋はありませんが、展望公園として整備されています。開けた丘の上にある広々とした公園からは、金峰山、有明海(ありあけかい)、その向こうに雲仙普賢岳(うんぜんふげんだけ)を望むことができ、特にすばらしいのは夕陽の頃。夏目漱石がこの場所からの景色を詠んだ「天草の後ろに寒き入日かな」という句碑も、穏やかな景色を眺めるように展望所の突端に立っています。
お気に入りに追加
お気に入りから削除