「スナックが教えるとっておきの熊本」ツアー参加レポート

お酒が大好きな人も、ちょっと飲めるけど酒の席が好きな人も、まったく飲めない人だって。お酒という魔法の液体がとりもつ酒の席の縁、というのでしょうか。ほんの短い間で意気投合しちゃったり、昔話をつまみに盛り上がっちゃったり。知らない者どうしが、なんだか古い友達のように思える瞬間があったりもして、不思議なものです。今回は「スナックが教えるとっておきの熊本」ツアーに参加。そのレポートをお届けします。

ツアーのはじまりは、ちょっとだけぎこちない。まずは、熊本のディープな魅力を体験するまち歩きから。

熊本の夜の街って、ディープに楽しめるお店があっていい。それをよく知っているのは、夜の街を盛り上げているスナックのママや居酒屋のマスター、そこに足繁く通う常連さんたち。そんな人たちから、「ここは行ってほしい、ここの食事を味わってほしい」と愛するとっておきの場所を集めてツアーに仕立てたのが、

「スナックが教えるとっておきの熊本」

https://kumamoto-night.jp/

です。コースは全部で3コース。その中から、今回ジャーニージャーナルレポーターがお邪魔したのは、ノスタルジック熊本をテーマにした「古町巡り＆ノスタルジーに触れる明星パンチツアー」です。

集合場所に集まった8人の参加者といっしょに、まずは熊本市電に乗り込んで古町へと移動します。この日の参加者は、県外から3人、熊本県内から5人。夕暮れ時の市電が混み合う時間帯。ラッシュの中、お互いにはぐれないように気遣いあう様子もまた旅は道連れ世は情け。開始10分たらずで、なんだかジーンとしてしまいました。

古町に到着すると、町案内人と合流。古町は商売の町なので、夕方になると見学できるところも少ないので、特別にお習字教室にお邪魔して、書道体験をすることに。

書道を教えてくれたのは、稲田春逕先生。トメ、ハネ、ハライなど基本を教えてもらった上で、1時間の間で好きな文字をお手本をみながら書く時間を楽しみました。

誰からともなく（誰が言い出したのか、記憶がない！）今回のツアーのメインスポットとなるスナックにプレゼントしよう、と大きな紙に参加者全員で合作を書き上げることに。

先生が日付を書いて仕上げ！さてさて、喜んでもらえるかなぁ。1時間とちょっとの時間があっという間に感じられ、名残惜しい気持ちもありましたが、次のスポットへ！

熊本のディープな夜の入り口へ！名物マスターがゴングで迎える「ビアホールMAN」。

下通界隈を歩いて、次の目的地へ。この日は土曜の夜ということもあって、下通はかなりの賑わい。夜の街に活気があると、なんだかうれしくなります。さてさて、次のお店は、、、

御年90歳の名物マスターが迎える老舗（！）のビアレストラン！「ビアホールMAN」の扉を開けます。相変わらずの盛況ぶりで、ほぼ満席でした。

まずは、かんぱーい！

電車での移動や、町の散策で歩いたりしたので、お腹ペコペコ！トマトのサラダ、ポテトフライ、ネギと馬肉焼きなどなど、ビールによく合う食事が次から次へ。いやぁ、おいしいっ！ビールが進むっ。

場があたたまった頃合いに、名物マスターがテーブルに！いやぁ、ものすごくお元気。今回の参加者の中には「熊本で行きたいお店リストに入っていた」という格闘技ファンも。マスターとのツーショット撮影。乾杯の度に店内に響き渡るゴングの音に、あちらこちらのテーブルから届けられる拍手。お店全体がひとつのリングのような一体感があって、会話が盛り上がります。ツアーの参加者たちもすっかり仲良しに。

最後は店の外までマスターがお見送り。後ろ髪引かれる思いを残しつつ、ツアーのメインでもある「スナック明星パンチ」へ向かいましょう。

「スナック明星パンチ」は、いろんな世代が集まるフレンドリーな交差点。

熊本を初めて旅する人も、ずっと熊本に住んでいる人だって、このディープなスポットを体験したら、きっと熊本が大好きになっちゃうんじゃないか、と思うわけです。熊本にン十年暮らしているジャーニージャーナルレポーターの私も、すっかりファンになっちゃいましたよ、「スナック明星パンチ」。

このキラキラネオンの店内に、ツアー参加のみなさんもすっかりご満悦。ご機嫌な店内のディスプレイに、いろんなジャンルの人も、世代もかかわらず楽しめるお店だってことがわかります。マスター（明星パンチでは、キャプテンと呼びます！）が、「うちはいろんな世代の交差点」という言葉に納得です。

しのごのいわずに、かんぱーい。

そして、うた、うた、うたー！

ここらへんから、レポートするぞ、から、スナックを楽しむぞ、という気合いの方向性が変わってしまいまして。とにかく、楽しくてしょうがない。かんぱいするたびに、拍手で合いの手入れたりするたびに、最初の「はじめまして」から心の距離がぐっと近くなっていくわけです。これが、このスナックツアーの醍醐味です。言葉を飾らずにストレートにいいます。ほんと、楽しいです。