水前寺成就園かいわいの魅力をシリーズでご紹介している今回は、地域を盛り上げる水前寺活性化プロジェクトチームの活動や参道商店会が計画している秋のお楽しみイベントなどをご紹介します。

水前寺の歴史、文化、自然の魅力を伝える「水前寺かいわい100ケ所めぐり」

豊かな自然が残り、歴史と文化に触れることができる水前寺の魅力を後世に伝えていこうと、2013(平成25)年に発足した「水前寺活性化プロジェクトチーム」。地域の商店会や自治会、企業などから、活動に賛同する人々が月1回集まり、さまざまな企画を実践しながら水前寺を盛り上げています。

阿蘇の伏流水が流れる水前寺の宝とも言える「藻器堀(しょうけぼり)川」の美しさが保たれているのには、毎年同チームが実施している川の清掃も一役買っています。水前寺活性化プロジェクトチーム代表の永野陽子さんは、「熊本市の中心地に、こんなに美しく澄んだ川があるとは、他県から来た人たちも驚かれます。このような宝が自分の住むまちにあることを伝えていくのが、私たちの役割だと思っています」と語ります。

水前寺の魅力をエリアごとに伝える「水前寺かいわい100ケ所めぐり」を制作した水前寺活性化プロジェクトチーム代表の永野陽子さん
水前寺の魅力をエリアごとに伝える「水前寺かいわい100ケ所めぐり」を制作した水前寺活性化プロジェクトチーム代表の永野陽子さん

このほか、水前寺菜の栽培や加工品の商品化、参道カフェ、水前寺を語る会などのイベントを通じ、水前寺の魅力を伝える活動を続けてきました。

2022(令和4)年3月には、水前寺をエリアに分けて楽しめるガイドブック「水前寺かいわい100ケ所めぐり」を発行。「メンバーと一緒にまちを歩いてみて、紹介する場所を決めました。実際歩いてみると、思いも寄らない地域の魅力に気付いたり、新たな発見があったりするものです」と永野さんは話します。

ガイドブックは地域の小学校や中学校に配布するほか、水前寺成趣園などにも設置。「まずは自分の住む地域がどんな場所なのかをここに住む子どもたちに知ってほしいのです。そして地域に根付いた歴史、文化を学び、その魅力を発信していってほしい」と力を込めます。

「水前寺は、湧水と歴史文化が息づく、肥後細川文化に出合えるまちです。ぜひゆっくりと時間をかけて散策してみてください」と永野さん。2021(令和3)年10月にオープンした「湧水亭」では、細川文化についての解説を聞くことができるほか、希望があれば周辺の案内もしてくれるそうです。


■水前寺活性化プロジェクトチーム

フェイスブック:https://www.facebook.com/suizenjiproject/


■水前寺肥後細川文化発信拠点「湧水亭」

住所:熊本市中央区水前寺公園6-24 (玄宅寺駐車場内)

問い合わせ先:080-3498-8268

休:水曜

営業:9時~16時30分

地元熊本の人にも愛され、親しまれる水前寺に

今からさかのぼること約50年前、1976(昭和51)年には年間189万人という過去最高の入園者を数えた水前寺成趣園。熊本観光と言えば、真っ先に名が上がる観光地でした。年々その数は減るものの、数年前まではインバウンドの影響もあり海外からのお客さんも絶え間なく訪れ、少しずつ賑わいが戻りつつありました。

その矢先の新型コロナウイルス感染症の拡大。「これからは、観光で来られる方たちだけに頼るのではなく、新たな商店会づくりが必要」と、水前寺参道商店会の北原秀敏会長は先を見据えます。

「そのために必要なのは、この水前寺が地元熊本の人にも愛され、親しまれる場所になること。私たちがどのように魅力ある水前寺にしていけるのか、新旧の店舗で知恵を出し、刺激し合いながら盛り上げていきたいと思います」

水前寺参道商店会会長の北原秀敏さん
水前寺参道商店会会長の北原秀敏さん

そこで2022(令和4)年11月6日(日)には、「水前寺わいわいサンデー」を開催。昔懐かしい縁日やラムネやソフトクリームの販売など、楽しい催しが水前寺成趣園の参道で行われます。お友達やファミリーでぜひ、新しくなった水前寺の魅力を満喫しにお出かけください。

※イベントは新型コロナウイルス感染症の状況によっては中止となることもあります。

次回は、水前寺成趣園参道に新たにオープンした店や水前寺名物のお餅を焼き続ける和菓店など、注目の新旧店舗をご紹介します。お楽しみに!


(構成・取材・文・撮影/大平誉子)

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