■サウナ=おやじ文化、という方程式はもう古い!!
みなさん、サウナはお好きですか? 「昭和のおじさんの文化」というイメージが強いサウナですが、今は女性ファンも多く、まさに新時代の到来です。
今回コラムのナビゲーターは、温泉ソムリエになって1年ちょっと、さらに熊本に2人しかいない(※)、温泉ソムリエアンバサダーとしても活躍しているタレントの樫山結さん。樫山さんは、テレビの情報番組のレポーターやラジオのパーソナリティとして活躍中。熊本のあちこちに出かけているタレントさんです。
最近ハマっているのは、温泉ではなく「サウナ」(注:もちろん温泉も大好き出そうです、笑)ということで、「樫山式サウナ道」をご紹介します。(※2019年9月20日現在)
好きなものの取材に、テンションMAX!
サウナにハマった理由は、温泉ソムリエとして温泉の魅力を伝えるために「日頃から温泉に入っておかねば!」と修業のような気持ちで出掛けた『湯らっくす』での体験だったと話す樫山さん。3種類もあるサウナに、一度入ったら忘れられない水風呂、外気浴…。これによって、「整うってこういうことか!」と実感し、すっかり虜に。週3回は通うほどになったそうです。
樫山さん(以下:樫)
「サウナって、フルマラソンの達成感を、短時間で経験できる感じなんです。あ、フルマラソン走ったことないですが…。熱いサウナでの苦しさと、水風呂でキュッとしまる感じ、そして外気浴でふわっと解き放たれるような…、一種のヒートショックのような現象ですが、一気にリラックスが出来てクセになります」
タレントという職業は、テレビや雑誌に登場する「人に見られる仕事」。そのため、体型維持や美容にも気を遣わないといけないのですが、なんと、スポーツやジムには通わず、サウナと温泉のみ!というから驚き。お酒も好きで食事制限も特になし…。羨ましすぎる健康体は、こうやって作られているようです
■短時間でフルマラソンの達成感を感じる? 「樫山式サウナ道」
樫「サウナの楽しみ方は、人それぞれ。温泉の入浴法にもありますが、温冷交互浴のような感覚ですね」
では、「樫山式サウナ道」を教えていただきましょう。
サウナ道 その1:体を洗い、水気をふきとってメディテーションサウナへ
サウナー・樫山ポイント
メディテーションサウナには「セルフロウリュウ」があり、自分で水をサウナストーンにかけることが出来ます。そうすると、蒸気によって湿度が上がり、体感温度もアップ! 熱いのが好きな人、そうでもない人、それぞれお好みで調整できるんです(他の人がいる時は、ひと言断ってからやりましょう)。そして、なんとBGMは「湯らっくす」オリジナル。リラックス出来るように工夫を凝らした構成になっているそうです。
サウナ道 その2:水を浴びるのは、心臓から遠い手足から順番に
温泉ソムリエが伝えている「かけ湯」の要領。温泉とサウナ、通じるものがあります。
サウナ道 その3:水風呂は10秒(理想は20秒だけど、ムリ!)
サウナー・樫山ポイント
水風呂に漬かる秒数は人それぞれ(脂肪の量も違うし…)で大丈夫です。冷やしすぎるとサウナで温まりにくくなるのでほどほどに。
サウナ道 その4:水気をふきとって外気浴
自分が心地よいと思える時間過ごしましょう。
サウナ道 その5:備長炭蒸風呂で塩パック
サウナー・樫山ポイント
「備長炭蒸風呂」は、蒸気と暗闇で、周りの人が見えにくいように工夫されています。自分だけの世界に浸ることが出来て、リラックス度アップ。備え付けの塩を肌にふわっとかぶせて、溶ける位が出る目安(約5分)。蒸し風呂内にかけ水もあるので、人がいなければ頭から豪快にかぶりましょう。
この後は、サウナ道2、3、4をふたたび繰り返します。
サウナ道 その6:アウフグースサウナで熱波を受ける
サウナー・樫山ポイント
2時間に1回スタッフが登場し、アロマオイルを入れた水でロウリュウをして、タオルを振り回しはじめます。これによってサウナ内の上がった熱気がぐるんぐるん回り、最後にそれぞれお客さんに向かって一撃! 熱波を浴びることが出来ます。
樫山式サウナ道 その7:仕上げの水風呂へ
サウナー・樫山ポイント
サウナーが注目するポイントは水風呂! 塩素臭がなく、冷たければ冷たいほど喜びます。
サウナ道 その8:温泉もしっかり楽しむ
サウナのみを楽しむサウナーも多い中、樫山さんは、しっかり温泉も楽しむ派。「温泉ソムリエですから」と、やや茶褐色の湯に漬かってのんびり過ごします。時間に余裕がある日は、これを2周することもあるというから、まさに「サウナマラソン」です。
■熱狂的なサウナー同士で、マニアックなサウナ談義!
樫 2017年のリニューアルでサウナが充実して、今では「サウナーの聖地」として注目されていますが、このブームどう感じていますか?
西生さん(以下:西) ブームだからやったわけではないんです。20年位前から海外のサウナフェスに行ったりしてサウナが大好きだったので、思ったようにやりたいなと考えて実行に移したんです。
樫 20年以上前から!? サウナは、いったいいつから日本に登場したんですか?
西 海外は、ロシアやフィンランド等、それぞれが「うちが本場だ」と言っているのでその発祥までは知らないけど、日本に入って来たのは東京オリンピックがキッカケです。海外の選手から「サウナが欲しい」と要望があって導入したと聞いています。その後、大阪にサウナ付きのカプセルホテルが誕生して、どんどん増えていきました。日本は温泉が多いので、地熱を使った蒸し風呂などがありますよね? 通じるものがあったんじゃないでしょうか。
樫 なるほど! 西生さんを虜にするサウナの魅力は何ですか?
西 私みたいにおじさんになると、考えることが多くて夜眠れなくなるんです。サウナは、何も考えなくてぼーっと出来る場所なんです。それで、「備長炭蒸風呂」のように暗くて、誰が入って来たか分からないように…。
樫 …いろいろと大変なんですね(汗)。それにしても、さまざまな仕掛けがありますが、なぜですか?
西 熊本一ヘンテコリンにしたくて(笑)。
西 サウナに欠かせないのが外気浴なので、面倒だから扉を外して、どこでも外気浴が出来るようにしたり。あ、やり過ぎて、冬になると浴室中、湯気で真っ白で何も見えなくなって…。さすがにあの時は、カーテンをしました…。
樫 それ、遭遇したことあります。冗談抜きで、何も見えませんでした(苦笑)。
西 サウナーは水風呂が好きだから、水温15℃で、男性は水深170cm、女性は153cmに。
樫 私が身長153センチなので、ピッタリ! 気になるボタンがありますが…。
西 「MAD MAX」ですね。ぜひ押してみてください。
ポチ!
きゃーー!
ギャーーーーーーーーーーーーー!!!!
西 頭から滝に打たれて馬鹿馬鹿しいでしょう。それで笑顔になったらいいかなって。
樫 ……(みなさん、笑ってくれました?)
続いて、水深153cmの水風呂にチャレンジしてみます。
ぴったりです!(笑)
樫 スゴかった……。女性サウナーも増えてますし、今後のサウナ業界の盛り上がりは楽しみですね。
西 そうなんです。ただ、まだまだ男性専用が多かったりするので、「男女差別だ!」って女性サウナーが怒っていて。
樫 それ、分かります。男性用に入ってみたい…。
西 よく言われます(笑)。そういったニーズもあるので、これからオープンするような新しい施設は、サウナに力を入れているところが増えてきてますね。カタチは変わっていっていますが、昭和のおじさんたちに感謝です。あとは、私たちが、令和時代の「サウナ文化」を洗練していく番です。
サウナ新時代の幕開けじゃーー!
撮影協力:サウナと天然温泉 湯らっくす 熊本市中央区本荘722
■樫山おすすめ! 熊本市近郊のサウナ
サウナって気持ち良さそうだな、楽しそうだな、今度行ってみようかな。そう感じていただけましたでしょうか? ここでは、樫山さんに聞いたおすすめサウナを2軒ご紹介します。
熊本城から車で約30分で行ける! 『富合サウナランド』
樫 「THE昭和! 数人しか入れない程こじんまりとしているけれど、満足度は大です! 延々と流れる演歌を聴きながら入る高温地帯は、まさしく私の天国!」
『富合サウナランド』 熊本市南区富合町田尻45-1
熊本城から車で約40分で行ける! 『さんさんの湯』
樫 「広い浴場に負けない程、広ーいサウナ!(私の部屋より広い) 露天風呂も同じく広いので、外気浴スペースも十分にあり、ゆったりリラックスできます。実は、露天にもスチームサウナ&水風呂があって驚きですよ」
『さんさんの湯』 菊池郡菊陽町原水5359
みなさん、熊本でサ活(サウナ活動)を楽しみましょう♪
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