一度にたくさんの具材が食べられて、見た目も華やかなサンドイッチ。
旅先での休憩中や移動中にさっと食べられる手軽さも魅力です。
熊本では最近、個性豊かなメニューが続々と登場! そこで、「熊本の絶品サンドイッチ」を特集しています。
後編は、手造りハム工房が手がけるサンドイッチと、具材とパンのバランスが絶妙なサンドイッチをご紹介します。
■職人が作るハム・ソーセージを、自家製ライ麦パンでサンド!
訪ねたのは、熊本市南区馬渡、平成中央公園の裏にある手造りハム工房「オーデンハム・ファクトリー」。こちらの「ライ麦パンのオーデンサンド」をご紹介します。
中身のハムは、オーナーシェフの村山さんが作る数種類のハムの中でも、特にサンドイッチに合う3種類から1つをセレクトできます。
・スモークハム…しっとりした食感と脂のうま味が絶品 ※スモークチーズ入り
・ローストポーク…最高級肩ロースを、コリアンダー、ローリエなどの香辛料とドイツ産スパイスで仕上げ
・スライスソーセージ…太巻きのソーセージに粗挽き肉をブレンド。クセのないおいしさ
今回は、スモークハム入りとスライスソーセージ入りを試食しました。
まず、ひと口食べた感想は「ライ麦パンって硬いイメージだったけど…、これはやわらかくておいしい!」。
かめばかむほどほのかに香るライ麦の風味とパンの甘みが、ハムやソーセージの塩気・うま味と相性抜群でクセになる味わいです。
一つ一つ手造りするハム・ソーセージ
同店のハム・ソーセージは、店の奥にある工房で一つ一つ丁寧に手造りされています。豚肉を塊のまま仕入れ、肉の成形から、ミンチ、スモーク、ボイルの作業まで全て村山さんが行います。
「豚肉は全て熊本産です。脂が程よくのった高品質のものを、自分の目で見極めて仕入れています」と語る村山さん。
また調味の決め手となる塩は、素材のうま味を引き出す「山海の幸」(沖縄産)を主に使用しているそうです。
開発に約2年。自家製ライ麦パン
同店は、ライ麦パンも工房で手作りしています。このパンは、ハム・ソーセージとの相性の良さと食べやすさをとことん追求し、約2年かけて開発された逸品です。
村山さんは、「既存のパンや外注して作ったパンではハムの味を邪魔してしまうと感じ、ならば自分で作ろうと試行錯誤を重ねて完成させました。ハムとの相性がいいライ麦パンの、ライ麦の量をできるだけ減らして、日本人好みにやわらかく焼き上げました。お子さんでもおいしく食べられますよ」と話します。
店舗では、オーダーを受けてから作り始めるので、出来立ての味をテイクアウトできます。ハム工房だからこそ作ることができるサンドイッチ、ぜひ食べてみて。
オーデンハム・ファクトリー
熊本県熊本市南区馬渡1–1–24
営業時間 11:00〜18:00 ※現在レストランは休業中。営業開始については問い合わせを
休み 火曜
駐車場 10台
問い合わせ先 096–378–8615
■パンの片面に粉チーズ! 香ばしさが食欲をそそるサンドイッチ
続いては、熊本市東区新外に昨年オープンした、テイクアウトのサンドイッチ専門店「朔サンド」へ。店名を冠した看板商品「朔サンド」を紹介します。
具材はハムとレタスのみと、いたってシンプル! 具だくさんのサンドイッチもいいですが、こうしたシンプルなものを見ると懐かしい感じがしてなんだかホッとします。
パンの片面に粉チーズを振って軽く焼いてあるため、口元に持っていくと、香ばしいかおりに食欲をそそられます。食べてみると、チーズの香ばしさとハムの塩気、レタスのシャキシャキ食感が見事にマッチ。やみつきになるおいしさです。これなら何個でも食べられそう!
具材とパンの絶妙なバランス
サンドイッチは毎朝、店主夫婦が丁寧に手作りしています。食パンは、具材が引き立つ味や歯応えを考えて選び、具材とパンのバランスを大切にしているそうです。
店主の伊達さんは、「朝7時にオープンするので、出勤や通学時にいらっしゃるお客さまも多いです。毎日で食べても食べ飽きない、やさしい味わいに仕上げています」と穏やかな口調で話してくれました。
こんがり♪ 粉チーズ
「朔サンド」の一番の特徴は、パンの表面に粉チーズをかけてこんがり焼いてあるところ。この商品を提供するきっかけは?と伊達さんに尋ねてみました。
「以前は、栃木県の那須高原で、ペットも泊まれるペンションを夫婦で経営していました。2人ともサンドイッチが大好きなので、まかないでよく食べていました。中でもこの粉チーズ付きがお気に入りだったので、サンドイッチ店を開くときに看板商品にしたんです」と笑います。
サンドイッチが大好きなご夫婦が作る、シンプルかつこだわりが詰まった商品。ご夫婦の穏やかな人柄にも心癒やされて、食べるとあたたかい気持ちになりますよ。
朔(さく)サンド
熊本県熊本市東区新外1–5–51
営業時間 7:00〜15:00(売り切れ次第終了)
休み 水曜、第3木曜
駐車場 2台(店舗正面)
問い合わせ先 096–237–8338
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