#2近代くまもとを導いた人物ゆかりの地へ

漱石&小楠先生の足跡を訪ねて

ふたりがすごしたくまもとを訪ねて

数々の偉人を輩出しているくまもと。近代化をめざす明治以降では、特に思想家・横井小楠、そして文豪・夏目漱石の存在は見逃せません。ロマンと情熱に満ちた幕末から大正時代のくまもと。漱石、小楠の両先生はもちろん、彼らの教え子たちの活躍も交え、近代くまもとのGEN.(原点)に触れられるスポットへ。

画/松永健志

漱石って英語を教えにくまもと来たんだね

10:00

01

漱石夫人曰く「熊本で過ごした中で一番いい家」

明治29(1896)年から4年3か月、熊本で暮らしていた夏目漱石。その間に6回も転居する中、当時の場所に残って一般公開されている旧居は、全国でもここだけ。こちらの家で長女が生まれ、また、一室で人々に俳句も教えたとか。文豪・漱石になる前の英語教師・夏目金之助先生の暮らしぶりを垣間見ましょう。

INFORMATION

夏目漱石内坪井旧居

住所:
熊本市中央区内坪井町4-22
電話:
096-325-9127
入館料:
小・中学生100円、高校生以上200円

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11:30

02

銅像も見守る漱石のくまもと生活のスタート地点

明治29(1896)年4月13日、池田停車場に現れた英語教師・夏目金之助。池田停車場はその後、上熊本駅と改名し、大正初期には洋風の木造駅舎の姿。その駅舎は現在、JR駅に隣接する熊本市電・上熊本駅として利用されています。通りを挟んだ駅前には、駅に颯爽と降り立つ姿を彷彿させる夏目先生の銅像も。

INFORMATION

上熊本駅

住所:
熊本市西区上熊本2-18-1

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12:30

03

小説「草枕」の舞台で
くまもとの郷土料理を

名著「草枕」の舞台にもなったと言われる峠の茶屋を復元した資料館がある「峠の茶屋公園」。そちらの見学と共に園内の「だご汁や」でランチを。名物のたっぷり野菜と極太な手打ちだごが入った、肥後赤鶏ガラベースの醤油味「だご汁」は単品990円、日替わりおかず付きの定食は1100円~。天ぷら粉で揚げた芋あん「茶屋まんじゅう」130円もおすすめ。

INFORMATION

峠の茶屋 だご汁や(峠の茶屋公園)

住所:
熊本市西区河内町岳5-4
電話:
096-277-2154

公式インスタグラム

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14:00

04

漱石が教え、数々の秀才、俊
才を輩出した旧制の高等学校

帝国大学への進学の予備教育を行うため、全国を五学区に分け設置された高等中学校(のちの高等学校)。その第五学区にして、夏目漱石が英語を教えていたのが「五高」こと第五高等(中)学校。明治22(1989)年の建造当時の姿のまま、五高の歴史や教育、卒業生などを紹介する博物館になっていますが、一部の教室は今も、熊大生の学びの場に。

INFORMATION

熊本大学 五高記念館

住所:
熊本市中央区黒髪2-40-1
電話:
096-342-2050

公式ホームページ

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15:30

05

見学後は句碑などが点在する
文学の散歩道へ

親友にして俳句の師匠・正岡子規から「漱石(変わり者などの意)」の俳号をもらった夏目漱石。そんな俳人・漱石にまつわる書簡をはじめ、小泉八雲や中村汀女など、くまもとゆかりの文学者の原稿や資料を展示。見学後は、館の裏手の遊歩道・別名「文学の散歩道」へ。点在する文人たちの文学碑を訪ねながら、のんびりお散歩を。

INFORMATION

くまもと文学・歴史館

住所:
熊本市中央区出水2-5-1
電話:
096-384-5000

公式ホームページ

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DAY2

10:00

06

小楠先生を中心に維新の志士像が並ぶ!

2日目は幕末から明治の激動期はもちろん、その教えが近代くまもとの礎にもなった思想家・横井小楠ゆかりの地へ。まずは熊本城下の「高橋公園」にある「維新群像」にご挨拶。小楠先生のバックには先生の話を聞こうと前のめりになる熊本藩最後の藩主・細川護久、さらに松平春嶽や勝海舟、坂本龍馬の姿も見え、小楠先生の偉大さも伺えます。

INFORMATION

高橋公園

住所:
熊本市中央区千葉城町
電話:
096-328-2393(熊本市観光政策課)

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11:00

07

数々の資料と共に龍馬も訪ね
た家塾の見学も

文化6(1809)年、熊本城下に生まれた横井小楠。その博識と広い視野で幕末維新に多大なる影響を与えたが、明治2(1869)年、凶刃に倒れる。記念館ではその生涯の紹介と共にゆかりの品々を展示。隣接の家塾「四時軒」では志士らが訪れた座敷のほか、お酒の失敗をはじめ、やんちゃな側面もあった小楠先生エピソードの紹介も。

INFORMATION

横井小楠記念館・四時軒

住所:
熊本市東区沼山津1-25-91
電話:
096-368-6158
入館料:
小・中学生100円、高校生以上200円

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12:30

08

100歳越えの家屋と大木と
共に旬の品々を味わう

大正元(1912)年に建てられた、豪商水野家の旧邸を利用した和食処。大正ロマンあふれる佇まいの中、樹齢100年以上、縁結びの木とも呼ばれる木斛(もっこく)の大木も中庭に鎮座。そんな癒しと大人の空間と共に、箱膳スタイルで登場する姫御膳2750円をはじめ、阿蘇西原のとれたて野菜や旬の天草魚介を活かした品々を。

INFORMATION

神水茶寮

住所:
熊本市東区健軍4-6-5
電話:
0120-096-999

公式ホームページ

14:00

09

小楠先生の意志も受け継ぐ
洋学校の教師邸

横井小楠の甥も設立に寄与した熊本洋学校。その教師としてアメリカから招いたジェーンズ氏の住居だったのがジェーンズ邸です。博愛社(現日本赤十字社)発祥の場所でもあります。熊本地震で全壊しましたが、柱や染など建材の約7割を再利用し、約150年前の写真をもとに柱や壁なども塗装。そして2023年、見事に復日。その姿は、まるでジェーンズ先生を迎えた新築当時!

INFORMATION

熊本洋学校教師ジェーンズ邸

住所:
熊本市中央区水前寺公園12-10
電話:
096-382-6076
入館料:
小・中学生100円、高校生以上200円

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武士の終わりを告げた西南戦争最大の激戦地へ

15:30

10

小楠の孫弟子兄弟、徳富蘇峰、
蘆花を紹介

横井小楠の門下生であった父・徳富一敬の薫陶を受け、兄・蘇峰(そほう)は国民新聞を主宰するジャーナリスト、弟・蘆花(ろか)はベストセラー小説「不如帰(ホトトギス)」を著した文筆家に。共にペンをもって立身した徳富兄弟の生涯を紹介する資料館の隣には、ふたりが少年期を過ごし、蘇峰が私塾として利用した徳冨旧邸も。

INFORMATION

徳富記念園

住所:
熊本市中央区大江4-10-33
電話:
096-362-0919
入園料:
小・中学生100円、高校生以上200円

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