来迎院
文政8年(1825年)、熊本の井手ノ口町(いでのくちまち)、現在の熊本市迎町(むかえまち)に生まれた活人形師(いきにんぎょうし)・松本喜三郎(まつもときさぶろう)の作品「聖観世音菩薩像(しょうかんぜおんぼさつぞう)」が保存されています。高さは110cmあり、喜三郎の代表的な作品の一つです。活人形とは、歴史上の人物や当世人物を動作、表情の細部にまで再現した人形のことで、喜三郎がつくりあげた大衆文化。江戸時代の終わりごろから明治時代の終わりごろまで、見世物として一世を風靡するほどの人気を博し、その評判は海外にまで及びました。スミソニアン自然史博物館にも喜三郎の作品が所蔵されているところからも、その人気をうかがうことができます。喜三郎は明治24年(1891年)、67歳で亡くなるまで数百体以上に及ぶ人形を造りあげましたが、来迎院の菩薩像をはじめ十数体しか現存していません。
所在地 | 〒860-0047 熊本市西区春日6-8-8 |
---|---|
お問合せ | 電話番号: 096-355-5917 |
駐車場 | 5~6台 無料 |
---|---|
アクセス情報 | JR熊本駅より徒歩約12分 |
その他 | 拝観時間:9時00分~17時00分(時間外でも連絡があれば見学可) |