Natsume Soseki in KUMAMOTO

 夏目漱石は、慶応3年(1867年)、江戸・牛込馬場下横町(現・新宿区喜久井町)で生まれました。明治29年(1896年)4月漱石29歳の時に第五高等学校(現熊本大学)の英語教師となり、池田停車場(現上熊本駅)に降り立ちました。京町台を超え新坂を下る途中、眼下に広がる熊本の町を見て「熊本は森の都だなあ。」と言ったと伝えられています。 漱石は英国留学するまでの4年3ヶ月を熊本で過ごしました。熊本時代に結婚し、長女も生まれました。
 第一高等中学校からの友人である正岡子規の指導で、俳句をたしなんでいた漱石は熊本時代に多くの俳句を詠んでいます。
 また漱石は、妻や友人たちと九州各地を旅し俳句を詠んでいます。玉名市の小天温泉と阿蘇登山の旅は、後に小説「草枕」・「二百十日」を生みました。
 第五高等学校では、厳格な授業を行いました。五高の生徒達は、俳句の教えをこいに漱石のもとに集まりました。漕艇部の部長に就任し、面倒見が良く、学生たちにも慕われ、第五高等学校の発展に尽力しました。
 漱石での熊本での体験は、「草枕」・「二百十日」の他、「吾輩は猫である」・「三四郎」等にも影響を与えています。

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