熊本市役所14階
長塀通り
加藤清正(かとうきよまさ)公の銅像がある行幸坂(みゆきざか)のたもとから、坪井川沿いに熊本市役所正面まで続く遊歩道。対岸の国の重要文化財・熊本城の長塀(全長約242m)を眺めながらゆっくりと散策を楽しめます。この通りから長塀をみると、その長さが実感できる上、長塀の黒や白の色と塀の上から見える城内の樹木の緑が見事なコントラストを描いていて、見ごたえがあります。通りには、数メートルごとにベンチが置かれ、散策をする人やカップルのくつろぎの場となっています。春は桜の名所としても人気のスポットです。夏になると、ベンチの間に植えられた柳がやさしく風に揺れて、熊本の夏の酷暑をやわらげてくれます。 ※平成28年熊本地震により、長塀の一部が倒壊しました。倒壊した部分以外にも塀に傾きが見られたため、倒壊した部分の部材を回収するとともに、残りの部分についても塀をすべて解体し部材を保管しています。
桜の馬場 城彩苑
バーチャルで熊本の歴史を体感することができる「熊本城ミュージアム わくわく座」、「熊本ならでは」をコンセプトに県内各地の食やお土産品がそろう飲食物販施設「桜の小路」などを備えた観光交流施設。併設する総合観光案内所では、熊本市内をはじめ、県内の様々な観光情報をご案内しています。観光ボランティアも常駐していますので、はじめて熊本を訪れた方には特におすすめのスポットです。
熊本城のふもとにある「桜の馬場 城彩苑」は、地域の食文化や歴史、伝統を体感できる観光施設です。「歴史文化体験施設『湧々座』」では、見て、触れて熊本や熊本城の歴史や城下町の魅力を体験。
1階の「熊本今昔絵巻」では江戸時代の熊本城の姿を再現したコンピューターグラフィック映像や、清正公の生涯や西南戦争のエピソードを再現する大型紙芝居、時代衣装を着ることができるコーナーなどを設けています。2階の「ものがたり御殿」では、寸劇やガイド付きの熊本城のバーチャルリアリティ映像などを、毎日上演・上映しています。
二の丸広場
加藤神社
戦国時代の武将加藤清正(かとうきよまさ)を主神とする加藤神社。明治4年(1871年)、現在の熊本城本丸と宇土櫓(うとやぐら)の間に「錦山神社(にしきやまじんじゃ)」として建立され、その後、明治7年(1874年)熊本市京町へ、昭和37年(1962年)に現在の熊本市本丸に移りました。境内には肥後三大手水鉢(ちょうずばち)、文禄・慶長の役記念の太鼓橋、旗立石(はたたていし)などが残されています。毎年7月第4日曜日に開催される清正公(せいしょこ)まつりは、熊本の夏の代表的な祭りで、子ども等の「千人清正」などが街中を練り歩く神輿行列で賑わいます。
熊本県伝統工芸館
生活に結びつき、古くから使用されてきた熊本県の伝統工芸品を、展示販売しています。肥後象眼(ひごぞうがん)、木工品、竹製品、陶磁器、郷土玩具、刃物など県の指定を受けた伝統的工芸品80品目を展示。展示品に直接触れることもできる常設展示室のほか、3つの貸し展示室があり、週代わりで催しが行われています。
上通アーケード
電車通りから北へ向かって伸びる通り。全長360m、幅11mのアーケード内に、衣料品店や雑貨店、書店など、新旧の店舗が混在します。天井の高いアーチ型の屋根から日光が差し込み、明るく開放感が溢れる通りは、パリのオルセー美術館をイメージ。歩道の中央には“イペ”と呼ばれる木が敷き詰められています。
熊本ラーメン
水前寺成趣園
桃山式の回遊庭園(かいゆうていえん)。寛永9年(1632年)、肥後細川初代藩主・細川忠利公(ほそかわただとしこう)が御茶屋を置いたところで、その後、三代目藩主網利公(つなとしこう)のときに庭園が完成し、中国・東晋時代の詩人陶淵明(とうえんめい)の詩「帰去来の辞(ききょらいのじ)」に因み、成趣園と名づけられました。東海道五十三次を模したといわれる庭園には、湖に見立てた池が配され、ゆるやかな起伏の築山とともに、庭園美を楽しめます。
また大正元年(1912年)に京都から移築された古今伝授の間(こきんでんじゅのま)は、慶長5年(1600年)細川藤孝公(ほそかわふじたかこう)別名幽斎(ゆうさい)が智仁親王(としひとしんのう)に古今和歌集の奥義を伝授された建物といわれています。
園の北側には細川家の歴代がまつられる出水神社(いずみじんじゃ)もあります。