Denkikan
代表 窪寺洋一
1968年生まれ。創業者の曾孫にあたる4代目。アメリカへ留学後、東京の貿易会社勤務を経て、1995年から経営に携わり、家族で映画の灯を守っている。2003年には映画館関係者としては初めての日本映画批評家大賞特別賞を受賞した。
1911年、熊本で初めての活動写真常設館「電氣館」として創業。国内で営業し続けている映画館では最古級とされる。独自のラインナップで年間250本ほどの作品を上映し、熊本の文化発信基地として映画ファンに親しまれている。
高良 僕にとっての「Denkikan」は帰ってきたら顔を出すところ。中学生の時から行っている「勝烈亭」でとんかつを食べたあと挨拶に来るのがセットです。
窪寺 高良くんの作品は廣木隆一監督の「M」あたりから上映しているのかな。うちでよくやる監督の作品に出演してるんで「すごいな」の一言。厳しい監督が多い中で、若い頃から鍛えられてる感じがする。
高良 ここは普通だったら熊本で出合えない作品に出合わせてくれる映画館。地方にこれだけの数の単館ものを上映するかっこいい映画館があるのを知ってほしいんですよね。行定勲さんも昔ここで映画を観られていたそうですよね。暇なときに何も考えずに来て、時間が合う作品を見たらいいんですよ、って僕は思う。
窪寺 最近は映画祭もあって、行定さんもよく熊本に帰ってきてくれるね。いろいろ言いながら(笑)。
高良 行定さんは「そんなことない」と言うけど、地方の映画祭をこれだけ大きくして、続けているというのは、本当に命を削っていると思います。
窪寺 映画を撮りながらだからすごく忙しいんだけど、いつも熊本のことを気に掛けてくれる人なんですよね。
高良 「Denkikan」もだけど、行定さんが熊本の文化度をひとつ押し上げた気がしています。
窪寺 桜町と熊本駅にもシネコンができて、街なかにまた映画館が戻ってきているのがうれしくもあります。
高良 そうなると「Denkikan」がより存在感を増すんじゃないかな。「悠久」というテーマにかけていえば、こだわりを持ってやり続ける人が結局残る。経営者じゃないからわかんないけど、そう思っちゃう。
窪寺 時代の流れもありますけど、もちろん続けられるだけ続けていきたいと思っています。
所在地 | 〒860-0803 熊本市中央区新市街8-2 |
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お問合せ | 電話番号: 096-352-2121 |
アクセス情報 | 熊本市電「辛島町」下車、徒歩2分 |