現在、飯田丸五階櫓においては、熊本地震により崩落した石垣の石材の回収を行っています。

飯田丸五階櫓は、熊本地震により櫓下の石垣が崩落しましたが、隅石によりかろうじて櫓を支え、倒壊を免れている状態が続き、【奇跡の一本石垣】と呼ばれ熊本城の被災の象徴となりました。

昨年度に櫓の倒壊防止のため、鉄骨の支え（写真緑色の鋼材）を設置しましたが、石垣の崩壊部の直下は依然として、余震や重機の振動による上部からの石材の落下が懸念される危険な箇所です。

そこで施工業者である㈱大林組の提案を受け、石垣崩壊部直下での作業を安全に行うため、石材の回収作業を遠隔操作による無人化施工にて行っています。

6月中ごろには崩落石材の回収が完了し、その後引き続き倒壊防止受構台の設置工事に着手する予定です。

作業の様子は熊本市役所14F展望ロビーよりご覧いただけます。