近津鹿島宮火の神祭りは、住民が攻め手と守り手に分かれて火のついた枝を投げ合う祭りで、毎年10月14日に近津鹿島宮(西区松尾町近津)で開催されます。
この祭りの由来は、平安時代に近津に海賊が侵入した際、住民が火のついた枝を投げるなどして撃退したため、それを忘れないよう武運長久を願って祭りが行われるようになったと伝わっています。
近津鹿島宮の火の神祭りは、近津の地理的独自性によってうまれた勇壮な祭りが住民によって大切に継承されているもので、令和2年(2020)策定の熊本市歴史的風致維持向上計画において、維持向上すべき歴史的風致8つのうちの一つとなっています。